学術研究ACADEMIC RESERACH

論文

心拍変動と心拍数を組み合わせたストレス評価に関する検討

WINフロンティア株式会社/横浜市立大学医学部/神戸大学:第28回人間情報学会 オーラルセッション

本研究では、心拍変動と心拍数を組み合わせたストレス評価に関する検討をおこなった。
その結果、交感神経亢進時でも、その時の主観値がポジティブな時は心拍数が統計的に有意に低く、ネガティブな時は心拍数が有意に高い傾向がみられた。
本傾向は、男女別、年代別、時間帯別でも同様な傾向がみられた。
その為、心拍変動と心拍数を組み合わせる事で、交感神経が高い状態でも、それが集中や興奮、高揚などのポジティブな状態であるか、それとも過度の緊張などでネガティブな状態であるかを区別でき、「良いストレス」なのか「悪いストレス」であるかを分離できる可能性があることが示唆された。
今回は、交感神経亢進時にどのような状態であるかの正解値として、問診による主観値を採用したが、今後は、脳波、唾液、血液など複数の指標を組み合わせて評価したいと考えている。

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