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DAY25 リトルC編⑧ 仕事のクリエイティビティが健康を左右する

今日は、仕事のクリエイティビティが健康に与える影響ついて学びましょう!

 

「リトルC編」では、リトルCの実践について、様々な研究をご紹介しながら説明してきましたが、その締め括りとして、仕事でクリエイティビティを発揮することが健康にも良い影響を与えるという研究をご紹介します。

 

 

アメリカのテキサス大学オースティン校の研究者らは、仕事での自律性(自分の裁量で意思決定できること)とクリエイティビティ(ルーティンワークではなく、創意工夫でき、自己を表現できること)が健康に与える影響について、1995年と1998年の全米の世帯データを使って調査しました。ここでいう健康とは、急性や慢性の疾患の罹患歴や、疲労感、幸福感、身体の様々な痛み(頭、背中、腰、膝など)などに関する質問を総合的に評価した指標です。

 

その結果、会社勤めの人は、高等教育を受けた年数が長いほど、仕事における自律性とクリエイティビティが高いことがわかりましたが、健康により影響するのはクリエイティビティの方でした。

 

自分の裁量で意思決定できる自律性の高い人は、クリエイティビティを発揮し、自己表現ができていることが多いのですが、自律性は健康への影響が限定的である一方、クリエイティビティが高いと健康に良い影響があることが示唆されたのです。

 

 

研究者らは、仕事におけるクリエイティビティが20%高いことによる健康への影響は、加齢による健康への影響(一般に、健康状態は年齢と共に低下するという前提)に換算すると、6.7年分に相当すると考察しています。つまり、仕事でのクリエイティビティを20%高めることができると、実際の年齢よりも6~7年若い時の健康状態でいられる可能性があるということです。

 

また、クリエイティブに仕事をすることは、うつ病を抑制したり、自己コントロール感を高めたり、認知機能を改善するという研究結果もあります。どんな仕事でも、ひと工夫を加えることで、仕事を面白くする余地はあるものなので、「リトルC編」でご紹介した日常でのリトルCの実践方法を活用しながらクリエイティビティを発揮し、健康に良い働き方を目指しましょう。

 

明日からは、いよいよ本プログラムの最終章、ウェルビーイングについて学びましょう!

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