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DAY7 ポジティブ感情編⑤ 「味わう」習慣をつくる

今日は、ポジティブ感情が生まれやすい習慣をつくる方法として、「味わう」ことについて学びましょう!

 

日常の行動の中で、ポジティブな感情が生まれやすい習慣をつくることは可能です。その第一歩として、まずは「味わう」ことの大切さについて説明します。

 

「味わう」というと、すぐに思い浮かぶのは、食事のシーンではないでしょうか?例えば、ワインやウイスキー好きの人は、飲む前にグラスを傾け、その色や香りを堪能し、そのワインやウイスキーが出来るまでの過程に思いを馳せたりすることもあるかもしれません。一方、この「味わう」(Savoring:セイバリング)は、実はポジティブ心理学ではとても重要な概念だと考えられています。

 

「味わう」という概念は、アメリカの社会心理学者フレッド・ブライアント博士によって提唱されたもので、学術的には、ポジティブな出来事に対する自分の感情をしっかり意識し、それに対して心を込めて関与することとされます。つまり、ポジティブな出来事をしっかりと噛みしめるということですね。そうすることで、ウェルビーイング(幸福感)が高まるという研究結果が多数あります。

 

「味わう」には主に3つのタイプがあります。

 

1つ目は、未来に期待することです。近い将来に予定している楽しいことに対して、ポジティブな出来事が起こるのを期待することです。(例えば、来週見にいく映画を楽しみにする、など)

 

2つ目は、現在に浸ることです。現在のポジティブな体験に浸り、それをじっくり味わうことです。(例えば、顧客からの感謝の言葉や商品・サービスに対する高評価を噛みしめる、など)そうすることで、そのポジティブな体験が強い記憶として刻まれます。

 

3つ目は、過去を思い出すことです。過去のポジティブな体験の記憶を呼び起こして、再び、ポジティブな感情を味わうことです。(例えば、先週上司から褒められたことを思い出す、など)

 

米ハーバード大学の研究結果では、今この瞬間に集中している時の幸福度が最も高いことが明らかになっていますので、「味わう」(セイバリング)も、現在に浸ることが最も大事といえるかもしれません。つまり、現在のポジティブな体験に浸り、それをじっくり「味わう」ということですね。

 

明日は、ポジティブ感情を高める日常行動について学びましょう!

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