今日は、再び活性度編に戻り、活性度を高める冷水シャワーの効果について学びましょう!
クリエイティブな人たちの間でサウナが人気です。サウナに入ると、リラックスできて、脳疲労がとれ、睡眠の質が向上し、翌日の仕事の生産性が明確にアップする、といわれています。また、心身が「ととのう」という効果が注目されています。
では、「ととのう」とはどういう状態なのでしょうか。それは、瞑想しているような状態でありながら、覚醒しているという不思議な状態で、さらには癒されているという感覚が加わる、「瞑想+覚醒+癒し」が同時に起こっている状態です。
このサウナの「ととのう」に近い効果を家でも簡単に得られる方法があります。それは、温水シャワーの後に冷水シャワーを浴びるという方法です。
お風呂上がりに冷たいシャワーを浴びると、身体がシャキッとし、エネルギーがみなぎる感覚を経験したことがある人も多いと思いますが、これを実証したオランダの研究があります。
この研究者では、18歳から65歳の健康な参加者3,018人を以下の4つのグループに分けました。
毎日温かいシャワーを浴びた後に、冷たいシャワーを
・30秒浴びるグループ
・60秒浴びるグループ
・90秒浴びるグループ
・温かいシャワーのみ浴びるグループ(統制群)
そして、参加者はこの習慣を30日間続けるように指示されました。そして、終了後90日間、参加者が会社を病欠で休む日数がカウントされました。
その結果、冷たいシャワーを浴びたグループ(30秒/60秒/90秒群)は全て、病欠で仕事を休むことが、統制群に比べ、29%減少したのです。
これは冷たい刺激によって交感神経活動が活性化し、皮膚への血流量が一時的に減少した後、体温を高めるため、皮膚への血流が増加し、血行が促進されるためです。定期的な運動で、病欠が約35%減少したという研究もあるので、30秒の冷たいシャワーを浴びるだけで、定期的な運動と同程度の効果が得られるということですね!(但し、この研究は、心臓疾患等の無い、かなり健康な人を対象にしているので、ご注意ください。)
このように温水シャワーの後に冷水シャワーを30秒ほど浴びる習慣を身につけることで活性度を高め、病欠を減らし、クリエイティビティを発揮するためのメンタル・リソースを整えることができます。
明日は、パワーナップ(短時間の昼寝)の驚くべき効果について学びましょう!