今日は、リトルCや、クリエイティビティと気分の関係について学びましょう!
アメリカの心理学者ジェームス・カフマン博士の「4C理論」によると、クリエイティビティは、以下の4タイプに分けられます。
ビッグC(Big C):天才が持つ優れた創造性で、社会を変える革新的な創造性(誰もが発揮できるわけではない)
プロC(Pro C):専門家が持つ創造性で、シェフ、デザイナー、伝統工芸の職人など特定の分野で一芸を持つプロが修行の過程で発揮する創造性(うまく行けばBig Cにつながる)
リトルC(little c):日常的な創造性(その気になれば誰もが発揮できる)
ミニC(mini c):学習プロセスの一部である個人内の創造性(子供が勉強中に発見したアイデアなど)
多くのビジネスパーソンに共通して関連するのは、主に「リトルC」(場合によっては「プロC」)です。日々の小さなクリエイティブな行動であるリトルCは、私たちの幸福度(ウェルビーイング)を高めるのにとても効果的であることが、研究でわかってきています。
オランダのアムステルダム大学の研究者らは、過去25年間のクリエイティビティと気分に関する103の論文をレビューし、人間の感情や気分がクリエイティビティにどのような影響を与えているかを調査しました。
その結果、以下のことがわかりました。
・ポジティブな気分はクリエイティビティを産み出しやすいが、活性度が重要である。
・ポジティブで活性度の高い、興奮や熱中の状態がクリエイティビティを産み出すのには最適である。
・ポジティブだが活性度の低いリラックス状態は、あまりクリエイティビティが高まらない。
・ネガティブな気分でも、活性度が高ければ、テーマによっては、クリエイティビティを産み出しやすい。
リラックスしている状態はクリエイティビティが高まると思うかもしれませんが、クリエイティビティを高めるには、活性度が高い(覚醒している)ことが重要であることがわかりました。また、興味深いことに、ネガティブな気分はクリエイティビティに対して、常に負の影響を及ぼすわけではないようです。詳しく触れませんが、例えば、環境や健康の問題など、深刻なテーマである場合は、ネガティブな気分の方が、クリエイティビティを産み出しやすいケースがあるようです。
リトルCの重要性を理解したところで、明日からは、ポジティブ感情編の学びを始めましょう!