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DAY4 ポジティブ感情編② ポジティブ感情を増やすコツ ~ 「笑い」の効果

今日は、ポジティブ感情を喚起する「笑い」の効果について学びましょう!

 

感情を無理に抑制すると、交感神経の活動が高まり、心身の健康に悪影響を与えますが、感情をそのまま出せない場面も多々あると思いますので、感情を発散する機会を持つことが大事です。

 

感情を発散する最も手っ取り早い機会が、声に出して笑うことです。笑うと、 身体に悪影響を及ぼす物質を攻撃してくれるリンパ球の一種のナチュラルキラー細胞 (N K 細胞)の働きが活発になり、自律神経のうち、リラックスしたときに働く副交感神経が優位な状態になります。

 

では、どのくらいの頻度で笑うことが大事なのでしょうか?

 

山形大学医学部による、 40歳以上の日本人 1万7152人を対象にした研究で、その答えが明らかになりました。この研究では、声に出して笑う頻度(週 1回以上、月1回以上/週1回未満、月1回未満)に応じて、参加者を3群に分け、6年間、 追跡調査しました。

 

6年間の追跡調査期間中に、257人が亡くなったのですが、分析すると、週1回以上、

声に出して笑う人に対して、月1回未満の人は、死亡リスクが約2倍であることがわかりました。また、声に出して笑う回数が多い人は、喫煙率が低く、アルコール摂取量が少な く、運動の機会が多いことも明らかになりました。つまり、声に出して笑うことは健康行動にも関連するということです。

 

 

「つくり笑顔」でも効果あり

 

声に出して笑うことが大事だとわかっても、笑うネタが見つからないという人に朗報です。実は、「つくり笑顔」でも笑うことと同等の効果が期待できるという研究結果があるのです。

 

ドイツの神経心理学者ヴィスウェーデ・ミュンテ博士らは、割り箸をくわえて、「つくり笑顔」をつくったときの感情や脳への影響を実験で調査しました。 図のように、 割り箸を横にくわえると、表情筋の使い方が笑顔と同じになり、強制的に笑顔に似た表情になります。一方、割り箸を縦にくわえる(縦に唇ではさむ)と、沈鬱の面持ちになります。

 

ミュンテ博士らは、割り箸を横にくわえた参加者と、縦にくわえた参加者の脳波を計測しました。その結果、割り箸を横にくわえ、「つくり笑顔」をつくった参加者は、ドーパミン系の神経活動に変化が生じ、全般的な幸福感が高まりました。気分が落ち込んでいるときこそ、「つくり笑顔」を実践してみましょう。

 

明日は、ポジティブ感情の効果について学びましょう!

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