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DAY21 リトルC編⑥ 日常に創作活動を取り入れる

今日は、日常に創作活動を取り入れることの重要性について学びましょう!

 

プライベートで「リトルC」を実践するのに最もストレートな活動は創作活動です。例えば、アート、音楽、ダンスなどを使ったアートセラピーや介入が、ストレスや不安の低減に効果的であるという研究が複数あります。1980年から2016年までに発表された37の厳選された研究による介入効果を調べたドイツの研究では、81%の研究で、アートセラピーや介入によるストレス軽減効果が確認できました。

 

 

その中の研究の1つで、アメリカのドレクセル大学芸術創造療法学科の研究者らが行なった、粘土やコラージュ(雑誌の切り抜きを台紙に貼って作る作品)の創作活動に関する研究をご紹介します。

 

この研究では、39人の健康な成人を対象に、上述の粘土やコラージュの創作活動に45分間ほど取り組んだ時のストレス低減効果について調査しました。(参加者は、粘土やコラージュを自由に組み合わせて創作活動をした)また、ストレスの指標として、唾液内に含まれるコルチゾールというストレスホルモンの量に着目し、創作活動の前後で測定を行いました。

 

その結果、粘土やコラージュによる45分間の創作活動に取り組んだ参加者の75%が、創作活動後にコルチゾール(ストレスホルモン)が減少しました。ちなみに、過去にアート創作活動の経験があるか否かは関係なく、ストレス低減効果が見られました。

 

研究者らは、アートの創作活動は、楽しく、リラックスできる体験であるとともに、表現の自由と結びつき、「フロー」を呼び起こし、洞察力を刺激する体験になると考察しています。

 

 

「フロー」とは、アメリカの心理学者ミハイ・チクセントミハイ博士が提唱した概念で、時間感覚を失うほど、何かに没入している状態を指します。そして、「フロー」状態のときは、称賛や金銭的報酬といった外部からの利益は一切関係なくなり、活動それ自体が楽しく、自分の全ての意識がその活動に向けられている状態になります。スポーツ選手やクリエイターは、「フロー」を経験しやすいと言われています。

 

スポーツ選手やクリエイターでなくても、日常の中に、短時間でも創作活動を取り入れることは、「フロー」を呼び起こし、有効なストレス解消手段になるとともに、「リトルC」の実践としても最適です。

 

明日は、再び活性度編に戻り、活性度を高める有効な日常行動について学びましょう!

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