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DAY20 リトルC編⑤ 心理的距離をとってクリエイティビティを上げる

今日は、心理的距離をとってクリエイティビティを上げる方法ついて学びましょう!

 

心理学には、「心理的距離」という概念があり、いくつかの種類があります。1つ目は、時間的距離(例:明日の予定なのか、1年後の予定なのか)、2つ目は、空間的距離(例:地元で起きた事件なのか、遠い外国で起きた事件なのか)です。私たちは、心理的距離が近いほど具体的に考え、遠いほど抽象的に考えることがわかっています。

 

 

ドイツのブレーメン国際大学の研究者らは、心理的距離とクリエイティビティの関係を調査しました。実験では、1つのグループには、「1年後の自分の生活を2分間想像しなさい」と指示し、もう1つのグループには、「1日後の自分の生活を2分間想像しなさい」と指示しました。その後、参加者のクリエイティビティを試すために、「植物に水をやる方法(具体的課題)」または「部屋をもっと良くする方法(抽象的課題)」について、できるだけ多くのアイデアを出しなさいと指示しました。

 

その結果、「1年後の自分の生活を2分間想像しなさい」と指示されたグループ、つまり、心理的距離が遠くなったグループは、抽象的課題(部屋をもっと良くする方法)に関するユニークなアイデアをより多く出すことができました。(具体的課題(植物に水をやる方法)についてはグループ間で差はありませんでした)心理的距離をとることで、思考が抽象化し、抽象的な課題に対して、よりクリエイティビティを発揮できるようになったのです。

 

 

また、アメリカのコーネル大学ジョンソンビジネススクールの研究では、デスクワークをする際、後傾姿勢(後ろに45度傾斜)をとったグループは、前傾姿勢(前に20度傾斜)を取ったグループよりも、タスクの難易度が低いと感じました。これは、目の前の課題と身体的な距離を取ることで、心理的距離が遠く感じられるようになったからです。人は、心理的距離が遠くなると考え方が抽象的になり目の前のタスクの難しさが軽減されます。そして、思考が抽象化すると、クリエイティビティが高まります。

 

以上をまとめると、クリエイティビティを高めたい時は、少し先(1年先)のことを考えたり(時間的距離)、後傾姿勢でタスクとの身体的距離をとったり(空間的距離)すると効果的です。これなら、いつでも簡単に実行可能ですね。

 

明日は、日常に創作活動を取り入れることの重要性について学びましょう!

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