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DAY26 ウェルビーイング 編① 慌ただしい日本人

今日からは、いよいよ本プログラムの最終章、ウェルビーイングについて学びましょう!

 

世界には、のんびりしている国もあれば、せかせかしている国もあります。アメリカのカリフォルニア州立大学の研究者らは、世界31か国の大都市の生活ペースを比較する実験を行いました。

 

 

この実験で、生活ペースの指標としたのは、

 

①繁華街での人々の歩行スピード

②郵便局で切手1枚を頼んでから、出てくるまでの時間(働く人の作業スピード)

③繁華街の銀行(計15の銀行をランダムに選択)の壁掛け時計の時刻の正確さ

 

の3点です。

 

その結果、日本は、①歩行スピードは7位(1位はアイルランド)、②郵便スピードは4位(1位はドイツ)、③銀行の時計の正確さは6位(1位はスイス)で、総合順位は第4位でした。つまり、この研究によると、日本は慌ただしさで世界第4位ということになります。総合第1位はスイスで、TOP10に入った国は、日本以外は全て西ヨーロッパの国々でした。ちなみに、最下位(31位)はメキシコでした。

 

一般に、欧米は個人主義的、日本は集団主義的と考えられていますが、日本だけが集団主義的であるにもかかわらず、生活ペースが早い国のTOP10にランクインしているというのは、日本人の国民性がやはり珍しいと言えるのかもしれません。

 

次に、慌ただしさはクリエイティビティの敵であることを示す研究をご紹介します。

 

 

米ハーバード大学ビジネススクールのテレサ・アマビール博士らは、アメリカの7つの企業の従業員177人の膨大な日々の業務日誌(計9,000日分)を分析しました。

 

その結果、時間のプレッシャーが厳しいと、より多くの仕事をこなそうとする原動力にはなるものの、多くの場合、クリエイティビティを低下させることがわかりました。具体的には、時間のプレッシャーが厳しいと感じる日は、そうでない日に比べて、クリエイティビティが45%も低下することがわかったのです。しかも、その日だけでなく、翌日、そして、翌々日のクリエイティビティまでもが低下していたのです。アマビール博士はこれを、「プレッシャーの二日酔い」と呼んでいます。

 

クリエイティブ思考になるためには、十分な時間をとって、あれこれと探索的に思考するプロセスがとても重要で、それが私たちのウェルビーイングにつながります。

 

明日は、ウェルビーイングを高める「感謝」の効用について学びましょう!

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