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DAY27 ウェルビーイング 編② 「感謝の日記」の効果

今日は、ウェルビーイングを高める「感謝」の効用について学びましょう!

 

かつて、パナソニック創業者の松下幸之助は、「すべての人間の幸福や喜びを生み出す根源が感謝の念であり、感謝の心が高まれば高まるほど、それに正比例して幸福感が高まっていく」と述べていますが、ポジティブ心理学では、感謝(Gratitude)の効用に関する研究が盛んに行われています。

 

 

 

そして、感謝の気持ちは精神面だけではなく、心拍の波形にも表れることがわかってきました。米ハートマス・リサーチセンターの研究によると、感謝の気持ちを感じていると、心拍の波形がスムーズで調和のとれた波のパターンになることがわかりました(図右側の波形)。これは「コヒーランス(Coherence)」(一貫している状態)と呼ばれる状態で、このとき人は、正確な意思決定ができ、生産性も高く、またクリエイティビティも高まります。一方、イライラしている時や怒りを感じている時は、心拍の波形が不規則で乱れた形になります(図左側の波形)。

 

 

しかし、私たちは忙しい日常生活を送っていると、ついつい感謝の気持ちを忘れがちです。そこで、オススメなのが「感謝の日記」をつけることです。その効果を実証した研究をご紹介します。

 

 

イギリスのユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)心理学部の研究者らは、119名の女性を対象に、「感謝の日記」の効果を確かめる実験を行いました。「感謝の日記」とは、これまできちんと感謝の意を伝えたことがない人(あるいは物)を3人(個)思い浮かべ、感謝の気持ちを記すというものです。

 

実験では参加者を、感謝の日記を書くグループ、その日の行動についての日記を書くグループ、何もしないグループの3つに分け、日記を書くグループは、週3回、2週間書くように指示されました。そして、2週間後、全参加者の幸福感、不安感、睡眠の質、血圧、心拍数を測定し、その変化を調査しました。

 

その結果、感謝の日記を2週間書いたグループは、他のグループよりも、不安感が減り、睡眠の質が改善し、拡張期血圧(下の血圧)が下がりました。この実験から、感謝の気持ちを日頃から持つと、心の健康だけでなく、身体的健康にも良い影響があることがわかりました。また、長期間継続すると、更なる良い効果が得られる可能性があります。

 

明日は、自然環境にどっぷり浸かって自分を取り戻すことについて学びましょう!

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