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DAY24 リトルC編⑦ 「短歌」でリトルCを実践し、メンタルを整える

今日は、再び、リトルCの具体的な実践方法について学びましょう!

 

「短歌」がちょっとしたブームのようです。短歌は、5・7・5・7・7という文字制限の中で、いかに自分が伝えたいことを表現するかが勝負ですが、31文字という限られた文字の中で、ストレートに自分の感情を乗せ、共感を得るという行為が、SNSで投稿する感覚と重なるということで、若い人の間でも流行っているようです。

 

 

その日の出来事を振り返ってみて、短歌にまとめてみると、たった31文字なのに、その時の情景を直感的に思い出すことができ、言葉の力の凄さを感じることができます。また、この文字形式が人間の感情に最も訴える形式であることを見抜いた先人の知恵に敬服します。

 

このように先人の知恵によって生み出された短歌はリトルCの実践にぴったりです。

 

なぜ、短歌がクリエイティビティを高めるのに役立つのでしょうか。それは、31文字という文字制限に秘訣があります。人は不足(制限)を感じると、その不足(制限)を克服しようとして、固定観念に囚われずに工夫をするようになることが、アメリカのイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の研究などで明らかになっています。

 

この研究では、「不足」を想像したグループの方が、クリエイティビティのスコアが、「豊富」を想像したグループよりも、20%以上高かったのですが、短歌は31文字という文字制限があるため、盛り込みたい言葉をたくさん削らなければなりません。つまり、「言葉の不足」を常に実感することになるので、これがクリエイティビティの向上につながるのです。

 

 

さらに、短歌にはメンタルを整える効果があると考えられます。例えば、1日や1週間、1ヶ月を振り返ってみて1首作成するとします。その過程で、起きた出来事や、その時の感情を簡単に書き出してみる作業を行うと、まるで日記をつけているのと同じような効果が期待できます。

悩みや不安を紙に書き出すことで、不安やストレスを軽減する方法を筆記開示といいますが、これは1980年代に、アメリカの社会心理学者ジェームス・ペネベーカー博士によって提唱されました。書くことによって自己開示を行うことで、メンタルヘルスを向上させる効果が様々な研究で報告されていますので、短歌にも、内容によっては類似の効果が期待できます。

 

明日は、仕事のクリエイティビティが健康に与える影響ついて学びましょう!

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