今日は、ポジティブ感情を高める日常行動について学びましょう!
日常生活で少し気をつければ、簡単にポジティブ感情を高めることができますので、具体的な行動をご紹介します。
姿勢を意識すれば感情が変わる
姿勢の良し悪しは感情に影響することが様々な研究で明らかになっています。
例えば、落ち込んでいるときは、背中が丸まって姿勢が悪くなりがちですが、そうすると、ネガティブな事をより多く思い出します。
ドイツのヒルデスハイム大学臨床心理学部の研究では、39名の参加者(学生)を、前かがみで肩を落とした姿勢で歩くグループ(落ち込んだ姿勢のグループ)と、背筋を伸ばした姿勢で幸せそうに歩くグループ(良い姿勢のグループ)に分けた後、それぞれの姿勢を維持しながら、10 分ほど歩いてもらいました。その間、モニターに各20個のポジティブワードとネガティブワードを表示し、後にどれくらい記憶しているかを調べました。
その結果、落ち込んだ姿勢のグループは、良い姿勢のグループよりも約50%多くネガティブワードを思い出したのです。つまり、背筋を伸ばして正しい姿勢を取ることで、ネガティブな感情になることを防げることが示唆されました。
歩行スピードを早め、荷物を軽くする
人は悲しい気分や抑うつ傾向のとき、歩き方にその特徴が表れるようです。
ドイツのルール大学ボーフム臨床心理学部の研究者らは、各14名の健常者とうつ病患者の歩行時の動きを、モーションキャプチャーで測定した結果、うつ病患者は健常者よりも歩くスピードが遅くなり、腕の振りや頭の上下動が小さく、前かがみの落ち込んだ姿勢で歩くことがわかりました。
さらに、 健康な大学生を、音楽によって悲しい気分に誘導すると、なんと、うつ病患者と同じように、歩くスピードが遅くなり、腕の振りや頭の上下動が小さく、前かがみの落ち込んだ姿勢で歩いたのです。
ポジティブな感情を維持するには、腕を大きく振ることを意識して、速めに歩くように心がけましょう!
さらに、歩行時に持つ荷物の重さも感情に影響することが研究からわかりました。重い鞄を持って歩いていると、気持ちもネガティブになるのです。特に、 気持ちが落ち込みやすい日(月曜日や休暇明けの初日など)は軽い鞄で出勤しましょう。必要性の低い物は、思い切って鞄に入れるのをやめましょう。
明日は、自分の考え方を見直すのに有効な「メンタフダイアリー」について学びましょう!